血液ガス分析のつまづきポイント

講座概要
この講座では、血液ガス分析の基礎から臨床応用までを総合的に学びます。酸素化、換気、酸-塩基平衡の指標を正確に理解し、異常値の解釈や代償機構について深く掘り下げます。
また、アニオンギャップの計算方法やその臨床的意義についても詳しく解説します。さらに、実際の症例を通じて、実践的な血液ガス分析の手順を学ぶことができます。医療従事者の皆様にとって、日常業務に直結する知識とスキルを身につけることが出来る講座です。
- 講師
- 立野淳子
- 動画時間
- 58分

講師

講師:立野 淳子
急性・重症患者看護専門看護師
略歴
学歴
平成17年佐賀大学大学院医学系研究科修士課程修了(看護学修士)
平成23年山口大学大学院医学系研究科博士後期課程修了(保健学博士)
職歴
平成10年より聖路加国際病院、小倉記念病院で看護師として勤務した後、平成17年に佐賀大学大学院医学系研究科修士課程(看護学修士)を修了、同年山口大学大学院医学系研究科助手、H19年より同大学講師となった。平成23年には山口大学大学院医学系研究科博士後期課程を修了、保健学博士号を取得した。また同年、急性・重症患者看護専門看護師を取得した。平成27年4月より一般財団法人平成紫川会小倉記念病院に急性・重症患者看護専門看護師として勤務をはじめ、2017年4月より現部署で看護科長として勤務している。
第1回つまづきポイント

血液ガス分析の基本を理解し、臨床で活用するための講座です。PaO₂やPaCO₂、pH、HCO₃⁻などの測定項目をもとに、呼吸状態や酸-塩基平衡を評価する方法を解説しています。
酸-塩基平衡の異常には呼吸性・代謝性のアシドーシスとアルカローシスがあり、体は肺や腎臓を通じて代償します。また、血液ガスの解析手順やアニオンギャップの計算方法も示され、実践的な判断力を養う内容となっています。
Chapter
- chapter.1 血液ガスに苦手意識を感じる理由
- chapter.2 学習目標
- chapter.3 血液ガス分析で見えるもの
- chapter.4 血液ガス表記の決まり事
- chapter.5 血液ガス分析の正常値
- chapter.6 血液ガス分析で見えるもの
- chapter.7 PaO2
- chapter.8 pH
- chapter.9 pH計算の公式
- chapter.10 塩-塩基平衡以上の4つのタイプ
- chapter.11 呼吸性アシドーシス
- chapter.12 代謝性アシドーシス
- chapter.13 呼吸性アルカローシス
- chapter.14 代謝性アルカローシス
- chapter.15 代償(二次性変化)
- chapter.16 呼吸性アシドーシスの代償
- chapter.17 代謝性アシドーシスの代償
- chapter.18 呼吸性アルカローシスの代償
- chapter.19 代謝性アルカローシスの代償
- chapter.20 代償のルール
- chapter.21 呼吸性アシドーシスの代償
- chapter.22 代謝性アシドーシスの代償
- chapter.23 呼吸性アルカローシスの代償
- chapter.24 代謝性アルカローシスの代償
- chapter.25 代償のルール
- chapter.26 代償の範囲(呼吸性異常の場合)
- chapter.27 代償の範囲(代謝性異常の場合)
- chapter.28 アニオンギャップ(AG)
- chapter.29 補正AG
- chapter.30 血液ガスの見方
第2回練習問題

血液ガス分析の実践的な解析方法を具体的な症例を通じて解説しています。血液ガスの評価手順を整理し、酸素化・換気、pHの変化、代償の有無、アニオンギャップ(AG)の計算などを段階的に学びます。
さらに、肺炎によるCO₂ナルコーシスや心不全による呼吸性アルカローシス、腎盂腎炎の代謝性アシドーシスなど、さまざまな症例を分析。各ケースの血液ガスデータを読み解き、病態を推測する実践的な内容となっています。最後に、学習の振り返りを行い、臨床での活用を促しています。
Chapter
- chapter.1 問1
- chapter.2 問2
- chapter.3 問3
- chapter.4 AG開大性代謝性アシドーシスで考える4つの原因
- chapter.5 AG正常の代謝性アシドーシスで考える2つの原因
- chapter.6 問4